へいまいく!

Big Band、Saxの話題や、自分が採譜したソロ譜面を公開する音楽系ブログです。

好きなアルト吹きについて(1)…Phil Woods

Phil Woods


パーカー直系のビバッパー。
当時のJazz系のプレイヤーとしては珍しくジュリアード音楽院を卒業している。
クラッシック系の音大を出ているだけあって、ピッチやタイムも良い。歌心も最高。
同時代に活躍したJackie McLeanの方がJazzファン(特にリスナー?)に
評価が高い気がするけれども、自分はPhil Woodsの方が断然好き。


YAMAHAのYAS-82ZULのプレイヤーとしても有名。開発にも携わってたハズ。
一説では2000年頃に病気をされたらしく、その後から昔の抵抗感が強い
楽器を吹くのがしんどくなった、と聞いた事が。


ちなみに、自分は2006年夏にスタンフォード大学で行われた"Stanford Jazz Festival"にて、
1m 位の超至近距離で演奏を聴く機会に恵まれました。圧巻でした。

オススメ盤

Images

何を一番最初に挙げようか迷ったけれども、1975年にグラミーを受賞したこのアルバムで。
Big Bandというか、ストリングスまで入ったバンドをバックにしています。
表題曲の"Images"は15分近くに及ぶ大曲ですが、その曲名の通り情景が段々と変わって行くので
飽きずに聞けます。
ラスト5分は怒濤の勢いです。
他にも"A Song for You"とか、"Clair de Lune(月光)"とか有名な曲も入っているので、
そんなに堅く構えずに入門として聴くのには良いのではないでしょうか。

Alive and Well in Paris

Phil Woodsと親交の有ったRobert Kennedy(大統領になったJohn F. Kennedyの弟)が1968年に暗殺され、
その追悼として書かれた1曲目"And When We Are Young"が魂の入った白熱の演奏になっています。
他にも名バラード"Stolen Moments"が入っています。


ちなみに、"And When We Are Young"はその後"Thrill Is Gone"(by Phil Woods with Strings)という
アルバムで再演されていますが、やっぱりこのオリジナルレコーディングの方が良いと思います。
(あと、"Thrill Is Gone"は何故かピッチが440hzで録音されているので、個人的にイマイチ
聴いていて気持ち良くない、というのも有り。)

You and the night and the music

90年代頃からBryan Rynch(Tp)やJim McNeely(Pf)と演奏しているアルバムが増えていますが、
その中でもスタンダード揃いでオススメのアルバム。

Side by Side

弟子みたいなポジションにあたる、Richie Coleとバトルしているライブ盤。
超高速で"Donna Lee"バトルが繰り広げられています。

Warm Woods

Phil Woodsが若い頃の名盤。
"I Love You"とか好きです。

Cool Woods

こちらは上記のアルバムタイトルをパロった感じのアルバム。
タイトルのせいで色物扱いされてる気がするのだけれども、ちゃんと聴き応えが有ります。
これもまた"All The Things You Are"とかスタンダード揃いでオススメ。
ちなみにピアノが大西順子さんです。

The Quintessence (by Quincy Johnes)

Big Bandのアルトフィーチャーとしてド定番の"Quintessence"が入っているアルバム。
Quincy Jonesのアルバムです。
"Quintessence"は他にも色んなアルバムでPhil Woods吹いてます。

Big Bad Band Live at the Wichita Festival 1974 (by Clark Terry)

これまたBig Bandのアルトフィーチャーとしてド定番の"Randi"が入っているアルバム。
個人的にも非常に思い入れの強い曲です。


ちなみに2010年にDePaul University Jazz Ensambleと共演した"Solitude"というアルバムが有って、
それにも"Randi"は入っているのですが、アレンジが変わってしまっています。
これもまた悪くないアレンジだと思いますが、オリジナル好きとしてはちょっと残念でした。